大きくて場所を取る割にほとんど実がつかないという理由で、今シーズン限りで引退するつもりのイチジク。最後の一株です。
当地はイチジクの適地よりも春が遅く秋が早いため、芽が出るのは遅いし実がつくのも遅い、それで完熟するより早く落葉が始まってしまいます。それでも何とかなると思っていたけど甘かったです。
きっと私の品種選定がよくないのでしょう。例えば秋果なら極早生品種(ってあるのかな)を選ぶとか、あとは秋果を諦めて、夏果が採れて耐寒性が高い(そうでないと夏果になる幼果が寒さで枯れる)品種を選ぶとか…そうしていたら結果は違っていたのかな、とは思います。
8月8日 幼果発見
前置きが長くなりましたが、今年は芽が出るのを早める(=実がつく時期を早める)ために5月頃まで保温していたのに、幼果が出たのはいつもと同じ、8月に入ってからでした。これにはガッカリしました。
実がついたのはいいけど…時期的に、恐らく完熟する前に寒くなって生長が止まってしまうのではないでしょうか。
去年は実がつかなかったので一昨年の記録になりますが、それを見る限り、恐らくオイリングしてやっと食べられる状態になるかならないか、といったところだと思います。
8月26日 少し大きくなりました
連日猛暑日かその一歩手前という高温状態が続いているせいか、いつもより実の生長が早いです。
そういえば、先日、県南のイチジク農家の人もテレビで「今年は早い」と言っていたなぁ…
10月2日 さらに大きく
前回upしたときより一回り大きくなっています。
人には辛過ぎた猛暑も、イチジクにはよかったみたい。
おかげで、いつもの年よりも実の生育がよくて、オイリングしなくても完熟までいけるかもしれません。
気温が急激に下がり始めたので断言はできませんが、4個中3個は完熟するのではないかと期待しています。
10月14日 収穫できました!
一番下の実がいよいよ収穫どきになりました。
果皮にシワが入り、果実の付け根が下を向くと、だいたい完熟している…と思います。
というわけで、いざ!収穫。
重量は40gくらい。スーパーで売られているイチジクの半分くらいの大きさです。
味と食感は、ジャムのような、ゼリーのような、ねっとり系でとても甘くておいしかったです。
収量は少ないながらも、最後にして最高の味を堪能できました。
もっとたくさん食べられたらいいんだけど…うちの環境ではちょっと無理だなぁ。
その後…予想に反して、一番上の実まで全て完熟し、食べることができました!
結局イチジクに必要なのは夏の暑さということでしょうか。勉強になりました。
ー 完 -